火成岩の名前を勝手に変えてみた

昨日,旭川のある団体の依頼で1時間半程の講演というか講義を行ってきた.講義の副題は「予備知識ゼロの地学入門」.そのなかで,一般の市民の方にも火成岩のことを直感的にスムースに把握してもらおうと <国内外の全ての権威ある機関やありとあらゆる教科書にたてついて> 名前を勝手に変えてみた.苦鉄質岩・塩基性岩は「黒岩」,中間質岩・中性岩は「灰色岩」,珪長質岩・酸性岩は「白岩」.深成岩・火山岩にかわらずだ.超苦鉄質岩は「真っ黒岩」.真っ黒が溶けると黒いマグマができ,泥や砂が溶けると白いマグマができ,黒と白が混じると灰色のマグマや岩石ができる...てな具合.海洋域では真っ黒の上が黒でその上も黒が重なっており,大陸地域では真っ黒の上は大体は黒・灰色・白の順.どうです.海洋と大陸の下の岩石の種類や化学組成が全然違うのです.海と陸は地形の凸凹や海水の有る無しが本質的な違いではないのです,と言えば大体の方はスムースに理解してくれる.火山岩と深成岩の違いは市民の方も直感的にわかるから,必要に応じて黒の火山岩とか白の深成岩と呼べばよい.この名前の使い方は <教育的利便性において> 多分革命的に優れていると思う.とにかく中々良いアイデアだと自画自賛.しばらくこれで行ってみよう.